【津和野】乙女峠マリア聖堂と安野光雅美術館
”いつか行ってみたいなー”と願いを(自分で)叶えるべく、
津和野・博多旅行に一泊二日でお出かけしました。
新大阪 (新幹線)
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新下関 (レンタカー)
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角島 (レンタカー)
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津和野 (レンタカー)
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下関 (高速バス)
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博多 (新幹線)
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新大阪
こんなスケジュールで明らか詰め込みすぎた感ありの今回の旅
角島大橋を後に急いで津和野へ。
coinforshopping.hatenablog.com
途中幕末好きにはたまらない明治維新胎動の地
萩、松下村塾も、ピューっと通過。
山間の走りやすい一本道で、
2時間ほどで津和野へ到着しました。
ますは乙女峠マリア聖堂へ。
津和野駅の改札と反対側を山手に入ります。
駐車場(無料・トイレ併設あり) の脇の小道を登っています。
これが結構な急勾配。
急な坂道には苔がむしているところも多く
雨上がりなどは足を滑らせるかもと少し心配になりました。
小道の横はせせらぎです。
手すりがあるのですが、お子様や高齢の方は余裕を持って行かれると良いと思います。
3,4分歩き息が切れて来た頃に、目の前がひらけ、見上げると教会が現れました。
乙女峠、教会。その響きだけでロマンチック。
と何も知らずに足を運んだのですが
ここは、悲しい歴史のある教会でした。
1868年、長崎の浦上で生活するリシタン153名を、
キリスト教から改宗させる為にこの津和野の地へ連行し、
日夜、残忍残酷な拷問で改宗を迫ったそうです。
敷地内のこの像は
殉教者の安太郎が、
狭い三尺牢(一辺が約90cm)に数十日続けて収容される拷問中のある日、
聖母マリア様が出現されたという伝説を表しているとのこと。
この伝説からここ乙女峠は、
マリア様出現の聖地として全世界に広まり、
カトリック教徒の巡礼地となっているそうです。
敷地内に小さな池があるのですが、
真冬にこの池に張った氷を割り、その中に信者を落とし拷問したとのこと。
今回訪問したのは11月上旬、午後3時頃でしたが、すでに肌寒く、
夜間、まして真冬の寒さを思うとその残酷さになんとも言えない暗い気持ちになりました。
教会内部のステンドグラスには
当時のキリシタンへの拷問の様子や様々なエピソードが描かれていました。
1867年 明治に入る直前、わずか150年前に、こんないたたまれないことが。
浦上四番崩れと呼ばれるキリスト教徒への迫害弾圧の歴史を知る機会となりました。
下山し、駅の向かいの安野光雅美術館へ。
今回の旅の目的です。
あ
あいうえおシリーズだ!
2017年11月の企画は
御所の花
船のある風景
時間が足りるかなと少し焦ったのですが
”御所の花”の企画は前の冬に東大阪市民美術センターで見ていたので
さっと拝見するだけで済ませられたので、なんとか時間が合いました。
絵本も大好きですが、原画は本当にステキ。
絵の世界に引き込まれてしまう感覚が味わえます。
旅したくなったり、小さなものをじっと見つめたくなったり。
また、絵と同様ウイットに富んだ文章を書かれるので、これも著書の楽しみの一つです。
大きな蔵のような白壁造りの外観でしたが
内部はなんだか懐かしい小学校のようになっています。
タイムスリップしたような雰囲気。
プラネタリウムは時間オーバーで見れずでしたが
出版物が勢揃いしているミュージアムショップが併設されています。
こんな本が出ていたんだと思うものもあり楽しいです。
おみやげにベネチアの版画セットを購入しました。
この間、彼はロビー壁面の巨大な魔方陣を解いていました。
あっという間の津和野観光。
安野光雅美術館を出ると、
お向かいは報道写真で有名な桑原史成写真美術館でした。
お二人とも津和野のご出身。
故郷の町に美術館を建てる時に、プラネタリウムを併設しようとなった経緯に、勝手な想いを馳せました。
素敵なことですね。
山間の町はあっというまに日が落ちていきました。
秋冬にご旅行されるかたはご覚悟を。
次回は津和野で一泊してゆっくり過ごしたいな。
0856-72-4155
敷地内に駐車場あり/またこちらに入館すると駅前の市営駐車場も無料になるそうです。